無門関(むもんかん)とは 中国宋の時代の無門慧開が、古人の公案四十八則を評釈した書(公案集)です。 禅宗における坐禅流儀の一つ、看話禅では必ず使うテキストで、江戸期に脚光を浴び、現在においても無の境地を明らかにし、禅宗で重んじられています。 以下、岩波書店目録「無門関」より ”素晴らしい悟りは一度徹底的に意識を無くすることが必要である。ここに提示された「無」の字こそ、まさに宗門に於いて最も大切な関門にほかならない。 中国宋代の僧無門慧開(1183―1260)が編んだ公案集「無門関」は、「狗子仏性」を初関として全四八則、いわゆる「東洋的無」「絶対無」の原典として世界的に著名。”