秋声(1871〜1943)は、明治36年表町(文京区)に一戸を構え、明治38年にこの地森川町に移り37年にわたって居住しました。 地味な作風のうちに自然主義作家の代表者とみられ、「新世帯」「足跡」「黴」「あらくれ」「仮装人物」 などの代表作を発表、未完の名作「縮図」を最後に昭和18年11月18日、73歳で歿しました。 秋声は歿するまでこの家に居住し、 代表作はみなこの家で書かれ、彼の本格的創作活動はここで行われました。 没後、長男の小説家一穂が引き続いて住み、秋声が建てた南側のアパートには、田宮虎彦が東大時代に1年間過ごしました。(徳田秋声旧宅案内板:東京都教育委員会より)
現代日本文学大系 「徳田秋声集」 筑摩書房 販売終了しました。